YouTuberヒカルがシバターにベンツのゲレンデをプレゼントにより多大の税金が!?

こんにちは、公認会計士・税理士のMUです。

先日有名YouTuberのヒカルさんがシバターさんへの誕生日プレゼントとしてベンツのゲレンデをプレゼントされたことが動画で多大な税金がかかるのではないかということが話題になっています。

まだ見られてない方は、こちらをご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=Xw4IA_G-H-0

これについて税金ってどうなのということがコメント欄でもかなり話題になっており、気になっている人も多いかと思います。

公認会計士・税理士である私が、この件で税金がどれくらいかかるのか解説していきたいと思います。

概要説明(ヒカルがシバターにベンツをプレゼント)

今回の動画では、10月18日のシバターの誕生日にヒカルがシバターへゲレンデをプレゼントしたことに対して、税金がいくらかかってくるのかが論点になっています。

詳しくは、詳細分析してみないとわかりませんが、この件で考えられるケースとして以下の3つがあります。

  • ヒカル個人→シバター個人にプレゼントされたと考えるケース(個人→個人
  • ヒカル(個人・会社)からシバターの会社にプレゼントされたと考えるケース(個人・会社→会社)
  • ヒカルの会社からシバター個人にプレゼントされたと考えるケース(会社→個人)

これら、3つのどれに該当するかは、詳細を詰めないとわかりませんが、おそらくこれら3つのどれかしらに該当することが考えられます。

シバターに課せられる税金

まずはシバターに課せられる税金について見ていきます。

これも概要で説明した3パターンによってそれぞれ課される税金が変わってきますので、その3パータンにわけて解説していきます。

ヒカル個人→ シバター個人のケース(個人間)

動画を見ていただければわかりますが、ヒカルは銀行に現金をおろしにいっています。しかし、お会計は振込でないとできないということで、現金約1800万円を直接シバターに渡しています。

ヒカル個人シバター個人→シバターの会社で購入

この場合、個人から個人への贈与があった場合に該当し、贈与税が課せられることになります。贈与税には年間基礎控除が110万円ありますが、これを超えた分について税金が課せられます。

国税庁のホームページに贈与税の速算表がありますので、これをもとに計算すると次の通りになります。

(1800万円ー110万円)* 50% ー 250万円 = 595万円

このように、595万円もの税金がかかってきます。贈与税は相続税逃れの対策として設けられた制度でもあり、税率は非常に高く設定されていますので、個人から高価なものをもらう際は「贈与税がかからないか?」について考え、みなさんも気をつけてください。

ヒカル →  シバターの会社(個人・会社→会社)

続いて、シバターの会社として受け取った場合について見ていきましょう。

この画像(↓)を見ていただくとわかる通り、代表取締役と記載があります。これはシバターは会社名義でゲレンデを購入しています。

会社名義とすることで、減価償却として経費で落とせると考えてそうしたのでしょう。

この場合、シバターの会社では受贈益1800万円の利益が計上されることになります。この利益には法人税(約30%)が課せられることになり、

1800万円*30%=540万円

540万円の税金が課せられることになります。

ただし、もちろん計上したゲレンデは将来にわたって減価償却を通じて経費になりますので、通算すると税金はゼロにはなりますが、一時的に税金を支払うことを避けることはできません。

ヒカルの会社→シバター個人のケース

会社から個人に贈与があった場合、一時所得として認識され、所得税と住民税がかかってきます。

一時所得の計算式
(収入(1800万円)ー特別控除(50万円))×1/2 = 875万円

仮にシバターの所得がこれ以外にないと仮定した場合、一時所得を国税庁HPの速算表をもとに計算すると238万円の所得税がかかってくることになります。

このように最低238万円もの税金がかかってきます。所得税は超過累進税率ですので、シバターさんのその他の所得が多ければ多いほど税率は高くなり税金も高くなってきます。

ヒカルに対する税金

ヒカル個人としてシバターに贈与した場合と、ヒカルの会社からシバターに贈与したと考えられる場合で税金額は変わってきます。

ヒカルの会社からシバターの場合

ヒカルもシバターにあげた1800万円は動画の経費として落としたいと考えているはずです。

不特定多数の人物に対する贈与であれば、広告宣伝費など全額経費としてできますが、この経費は特定の人物に対する贈与であるため接待交際費または寄付金または役員賞与と考えられ一定の限度額までしか経費として認められません。

接待交際費と考える場合

→税法では、原則として「法人が支出する交際費は損金算入できない」と定めています。その一方で、中小法人であれば支出した交際費の一部(最大800万円までor接待交際費総額の50%まで)を経費として認めてくれます。

よって、1800万円の50% の900万円までが経費として認められますが、残り900万円は経費として認められません。

寄付金と考える場合

寄付金であっても地方公共団体などへの寄付でない限り、一定の限度額までしか認められておりません。この限度額は会社の資本金と利益の金額によって変動してくるので、ここでは金額までは取り上げることはできません。

役員賞与と考える場合

この企画のお金の流れとして考えられるのが、会社のお金を使って、ヒカル個人がシバターにプレゼントしたとなるケースです。

この場合、1800万円を会社の経費とすることができますが、ヒカル個人に対して、所得税がかかってきます。ヒカルの給与は毎月2000万円であり、おそらく所得税の最高税率である55%が適用されます。

したがって、1800万円*55%=990万円の所得税がかかってくると考えられます。恐ろしいですね。ただし、一方で1800万円は役員賞与として経費にできますので1800万円×30%=540万円分法人税がやすくなりますので、これを差し引くと450万円の税金が発生すると考えられます。

ヒカル個人からシバターの場合

この場合には、ヒカルは1800万円を経費にすることはできません。

まとめ

[box03 title=”金銭や物品をプレゼントした場合の税金まとめ”]

個人(ヒカル)→個人(シバター)の場合
・シバター:贈与税 600万円
・ヒカル:なし(経費にもできません)

会社(ヒカル)→個人(シバター)の場合
・シバター:所得税(一時所得)238万円
・ヒカル:接待交際費or寄付金として処理 税金なし(経費計上は一部)
役員賞与として処理(法人税△540万円)→所得税 990万円→計450万円

個人・会社(ヒカル)→会社(シバター)の場合
・シバター:法人税 540万円
・ヒカル:個人の場合なし(経費にもできません)、
会社の場合:接待交際費or寄付金として処理 税金なし(経費計上は一部)
役員賞与として処理(法人税△540万円)→所得税 990万円→計450万円

[/box03]

まとめるとこのようになります。

皆さんも高価な金銭や物品をあげたり、もらったりするときは税金のことも注意してください。

 

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